ストレス性障害
近年、労働者を取り巻く環境は変化しています。成果主義の高まり、ノルマ達成要求、終身雇用制度の崩壊、派遣・契約社員といった雇用形態の変化など、労働環境は年々、厳しくなっています。このため、心身に不調を来す方が増えています。
ストレスに対する反応には次のようなものがあげられます。
1) 心理的反応
不安、緊張、イライラ、抑うつ、不満
2) 生理的反応
血圧上昇、動悸、胃痛、頭痛、倦怠感、不眠
3) 行動上の反応
事故、ミス、欠勤や遅刻、酒量の増大
ストレス反応は正常な人にもおこるものであり、多くは一過性で、ストレス反応自体が病気とは言えません。しかし、複数のストレス反応が重なったり、長期にわたり、持続するとうつ病などの精神疾患の発症につながることもあります。
初期の不調であれば、環境調整や短期間の休養が体調の改善に有効である場合も多く、薬物療法は必要でないことも多いです。